こんにちは。

天災がつづいておりますね。
被災した地方の方々の生活が1日も早く回復することをお祈り申し上げます。

さて、学生とのお話の続きです。
学生が次に質問を書いてきました。

「質問を挙げさせていただきます。

①なぜ、Bain&Companyを就職先として選ばれたのですか?
②どんなコンサルタントとなら一緒に働きたいと思われましたか?
③逆にどんなコンサルタントとは働きたくなかったですか?
④他社にない、Bain&Companyの良いところはなんだったとお考えになられますか?
⑤Bain&Companyの社員の能力で、他社に負けない能力とはどのような部分だと考えられますか?

長い文面を読んでいただきありがとうございます。
自分の夢を実現するために、コンサルタントになるという中間目標に向けて、精進したいと思っています。

お忙しい中、貴重なお時間をいただき本当にありがとうございました。」

文章を読み終わり、質問を受けてしまった私は返信することを決意しました。

「メッセージ有り難うございます。
Facebookは、正直、一つの連絡手段としてしか使っておらず、メッセージに気がついたのが遅かったかも知れません。
その場合はお詫び申し上げます。

既に何人かに同様のメッセージを送られていることかとは存じます。
(一見)ご丁寧なメールを拝受しておりますので、コメントさせていただきます。
ただ、各社のOBとかにメールを送りつけしすぎると、確実に情報は現役のパートナーなどに通じるとは思います。
皆さんからどんな返答が来るか存じませんが、受けたメッセージに対して、良識ある対応ができないと、
そもそもこうしたファームに入ることすら難しくなる。両刃であることはご認識ください。

私自身、元ベインも含むコンサルティング・メンバーを組成して、企業再生・変革支援の会社をやっておりますので、
その立場としてのコメントとなります(ウェブには詳しくは掲載してませんが・・)

1は、特にコメントありません。少なくとも私のその当時の判断は、たいした根拠にも基づいていなかったです。
インターンなど経験しない立場では、本当の仕事内容は見えないのでは。
一般に、そのタイミングで人がどう考えたかを聴いても、聴かれた人が本音を答えるなら、
その本音は、その人にとっては役だっても、別の人にはあまり役に立たないと思います。
また、建前を知っても、やっぱり意味ないと思います。私にとっては、この質問自体、なんで考えたか不明で・・
それを知ってどうするの?という疑問の方が先に出てきます。
(中には、知り合いに有名コンサルがいて、職業について聴いた経験があって・・とか、
将来の設計の中で、コンサル・ファームが云々とか言う人もいるかもしれませんが・・、まぁ、建前かと)

2、3、新卒としての人選びを指していますか?であれば、根性ある人、周りに気遣いができる人なんでしょうね。
スキルを身につける速度が速ければよいし、地頭はよいに越したことはない。
ただ、利己的な人は、どういう会社に入るにしてもNGでは。
時間を売って給料を得るなら別ですが。
また、ワークライフバランスを気にする方は、外資系コンサル、証券には向いていないでしょう
。根性がある人で、気遣いができる人というのが最低限の条件。そこから先は、能力が高ければよい・・。
採用における話、だと思いますが・・実際、仕事をしはじめてから分かることの方が多いでしょうから。
人間なんて、限られた時間じゃわかるわけないです。
優秀なコンサルタントになれるかどうかを見極められる尺度があるならば、教えて欲しいほど。
それほど、仕事の中で成長していくことで人間、変わります。

一方、今の立場でどんなコンサルタントと働きたいか。
仕事をある程度任せられる人!自分で問題を発見できて、クライアントの期待を上回るパフォーマンスを出せる人。
完璧なコンサルタントなんていません。一人で完結できる人はいない。
オールラウンドに強く、更にどこかが圧倒的に強いところを持っている人、
しかこの業界では生きていけないのではないでしょうか?
私自身、そういう人を育てながら、自分も成長したいと思っています。
成長し続ける意思がないコンサルタントは、ダメだと思いますし、そういう上司がいる会社には行っても意味ないのでは?

4、5、他社が意味するところが、同業界の話なのか、そうでないのか?によって、回答が変わります。
どちらを期待されてますか?同業界の話なら、私自身は、外資ファームで働いたのはベインだけですので、他にない強みは分かりません。他社出身者も多く知っていますが、それでも、他社だからと言えるほどのモノはない。どちらかというと人に依存してしまっていると思います。それぞれにいいところはある、だから分かりません、ってことになりますね。
一方、他の業界の仕事、との比較ならば容易ですね。
ただこちらを答えとして求めておられないかも知れず、その場合、コメントする時間も無駄になると思うため、これ以上は記しません。

と、私にしてはまじめに答えてきたつもりですが・・・、苦言をあえて述べさせていただきます。」

質問に答え終えたあと、私は一言いいたくなりました。

皆様、少し文章が長くなりましたので、その苦言がどんなものかは次回にお話しいたしましょう。